「スリット溝」は蓋掛け溝の問題点(騒音、蓋の破損など)を解消するために開発された溝です。

スリット溝とは

今、都市景観への関心が高まる中で、多くの街並が急速に変貌を遂げつつありますが、旧来の側溝、蓋、縁石が依然として多用されているのを見るにつけ、この分野の開発・普及の遅れを惜しまないわけには参りません。スリット溝は美観を追求する一方で、この度の法改正に逸早く対応し、T-25用P型を誕生させました。更にブロックとの接合部にも画期的方法を採用し施工性能を一段と向上させました。スリット溝は建造物や街路の裏方として次の様な役割を担っております。

    美観
  • 中央に伸びる細い幅の一本溝を有するスリット溝は周囲の景観に合わせて、叩き、洗出し、研出し、タイル貼、絵や標識の埋込等を施すことに最も適した形状を有しております。
  • 機能性
  • スリット部は下方に広がっているため、目づまりを起こすことはありません。
  • 流水断面は上方扇型形状となっており、底面は曲面状となっているため水量の大きな時の流水効果を高め、尚かつ水量の少ない時でも土砂を桝まで押流す事ができます。
  • 側溝全長に亘ってスリットがカバーしているので、僅か3%の表面勾配でも、雨水が滞留する恐れがありません。(V型)
  • 経済性
  • 蓋がないため蓋の破損の恐れがなく、スリットを利用して簡単に清掃ができますので保守管理費の節減につながります。
  • スリット部の適当な箇所に吊具を装着しバランスよく吊り上げられますので施工が極めて容易であるため、人件費等を節減できます。
  • 縁石を取り付ける場合、ボルトと少量のモルタルで済みますので材料費を軽減できます。
  • 安全性ほか
  • スリット部には美観を損なわないよう、小さな面をとりグラウンドや遊園地等で素足で歩行しても怪我の恐れがありません。
  • ハイヒールの踵が食い込まないよう、又、自転車のタイヤが落ち込まない様スリット幅にも細心の注意が払われています。
  • P型は頂版2段構造になっておりますので、インターロッキングやその他の舗装面の沈下を防ぐことができます。
  • 呼び名には断面最小寸法を用いていますので、同じ寸法の他の製品に比べ流水断面が大きくなっております。
  • 両端がボックス上になっているため計算値より、より高い強度が得られます。

スリット溝とは_写真

施工要項

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    スリット内部クリーナー
  • 溝に沿って差し込み90°回転し、45°傾けて押すことで 容易に堆積物を桝まで押出すことができます。
  • スリット溝の吊り方
    1.簡便な方法
  • スリット部へ12mmの台付ワイヤーを挿入しパイプ又は角材を通す方法。
  • 2.専用の吊り具を使用する方法
  • 下図のような吊り具を使用すると作業性も良く安全に施工できます。
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  • 2-1

  • スリット吊金物
    製品の大きさ、長さに関係なく、吊金物をスリットに挿入するだけで簡単に吊上ができます。
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スリット溝の吊り方
  • スリット溝の隙間からモルタルが入らないようガムテープ等で溝を塞いでいく。
  • インサートにモルタルがつまらないようボルトを立ててから敷モルタルをする。
  • ブロックの穴2ヶ所に丸棒を打ち付けるように、しっかりと固定させる。
  • 丸棒に台付を掛けブロックを吊り上げる。
  • 丸棒はブロックの位置決めの為のキャンバー受として利用した後、敷モルタルが安定するまで引き抜かない。
  • ボルトを目地埋めと同時に安易に万遍なくモルタル充填されるので、きつく絞め付ける必要はない。

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